1.3 高階手続きによる抽象

文責:@iriya_ufo

強力なプログラム言語への要請の一つは, よくあるパターンに名前をつけて抽象化し, その抽象を直接使うことである. 手続きはこれを可能にする.

しかしパラメタは数値でなければならないと制限されると, 数値計算でさえも抽象の能力は著しく制限される. 時には同じプログラムパターンが多くの異った手続きとともに使われる. このようなパターンを概念として表記するには, 手続きを引数としてとり, 手続きを値として返す手続きが構成したくなる. 手続きを扱う手続きを 高階手続き (higher-order procedures) という. 高階手続きは強力な抽象機構である.

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1.2.6 例: 素数性のテスト

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1.3.1 引数としての手続き